学芸員資格の取り方Part1

学芸員資格

― 学芸員資格の取り方Part1 ー

学芸員資格の取り方について書きたいと思います。
少し長くなるので、学芸員の意味や資格の取り方についてどのように規定されているかなどをPart1とし、具体的にどのような学習をするのか少し詳しくPart2として語りたいと思います。

ここで書いているのは、あくまでも私が資格を取得した段階の情報であり、現在は、コロナ禍で講義や実習の実施方法が変わっている可能性が高いため、必ずご自身でご確認のうえで申し込んでください。
概要をつかむため、参考にはなると思います。
関係者にご迷惑をかけないため、教育機関名は伏せさせていただいています。ご了承ください。

最初に、そもそも学芸員とは何でしょうか。
博物館法(博物館について規定している日本の法律)では、学芸員は、博物館資料の収集・保管・展示及び調査研究その他の専門的な仕事を行う人と定めています。
また、同じ博物館法で、学芸員の資格を取得するには次の3つの方法があると述べています。

1.学士の学位をもっている者が、大学で、文部科学省令で定める博物館に関する科目の単位を修得する。
2.大学に2年以上在学し、博物館に関する科目の単位を含めて62単位以上を修得し、3年以上学芸員補として勤務する。
3. 文部科学大臣が、前2号と同等以上の学力及び経験を有する者と認定する。

これらのなかで、比較的簡単で一般的な方法は、大学で単位を修得する方法です。

私は、社会人になってから学習を開始しようと思ったので、東京都内の大学の通信コースを利用しました。

それについて少し詳しく書きたいと思います。

学芸員資格を取得できる通信制大学は多数ありますが、私がその大学を選んだ理由は次のようなものです。

① 学費が安い。
② 学内に博物館をもっている。
③ 博物館実習以外は通学の必要がない。ただし、希望者はスクーリングを受講することが可能。
④ 既に学士をもっている場合、資格取得のみコースの利用で最短1年で取得可能。
⑤ 知名度があるので、社会的信用性が期待できる。

学費については、調べた範囲では、20万円台~80万円台と幅があり、1番安いところを選びました。
学内に博物館をもっている点は、学費が安いことと同じぐらい重要です。
なぜなら、他の多くの大学の場合、自分で実習先を開拓する必要があるからです。
通学の必要がない点については、6日間の博物館実習以外は、原則テキスト学習になります。
レポートはメール送信で、試験はWebです。

私が資格を取得した大学の場合、指定された科目は次のようなものでした(3年次編入で資格取得のみコースの場合)。

【必修科目】各科目2単位レポート2回、試験1回
・博物館概論
・博物館資料論
・博物館資料保存論
・博物館展示論
・博物館教育論
・博物館経営論
・博物館情報/メディア論
・生涯学習概論

【選択科目】各科目2単位レポート2回、試験1回
西洋美術史、日本美術史、民俗学、考古学、自然科学史その他の中から3科目を選択。

【博物館実習】3単位
全25単位

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