石橋財団コレクション選 ~コレクション・ハイライト~

博物館

はじめに

【会  期】:2025年3月1日(土)~9月21日(日)
【開館時間】:10:00~18:00(毎週金曜日は20:00まで)
       *入館は閉館時間の30分前まで
【休館日】 :月曜日(5月5日、7月21日、8月11日、9月15日は開館)
【会  場】:アーティゾン美術館4階展示室

 

メイ
メイ

ここでは、すべての作品をご紹介できないので、今回の展示でとくに印象に残った、いくつかの作品をご紹介したいと思います。

コレクション・ハイライト

アルフレッド・シスレー「サン=マメス 六月の朝」1884年 油彩・カンヴァス


今回、最も美しいと思った作品で、この展示のメイン・ビジュアルにも採用されている作品です。

展示室に入ると、最初にこの作品が迎えてくれて、ワクワクしました。

最初に会う作品て、大事ですね。

川辺の風景と、行きかう人々、右側に建物が描かれています。

画面中央には、朝のお散歩中でしょうか、子ども連れの人物が男性と会話している様子が描かれています。

 

メイ
メイ

タイトルを見ないと、心地よさそうな様子から、春の風景を描いた作品なのかなと思ってしまうかもしれませんが、当時の6月は今ほど暑くなく、快適だったようで、羨ましい感じがします。

 

クロード・モネ「睡蓮の池」1907年 油彩・カンヴァス

 

メイ
メイ

美術史の本でよく目にする、有名な作品です。

既視感があるなと思って、過去に訪問した美術展の図録を引っ張り出してみたら、2023年の、上野の森美術館のモネ展でこの作品と会っていました。

 

2024年に見に行った、国立西洋美術館のモネ展の解説によると、画家の興味の対象が、花そのものから水面への投影に向かっていった頃の作品のようです

マルモッタン・モネ美術館にも、似た構図の作品があります。

 

ピエール・オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」1876年 油彩・カンヴァス

 とても有名な作品です。少女の肌のみずみずしさとバラ色の頬が魅力的です。

 調べてみると、重要な作品でした、ルノワールの初めてのパトロンである、出版社の社長、ジョルジュ・シャルパンティエという人物が、当時4歳の娘の肖像画をルノワールに注文し、描かれたものが、この作品だということです。

 ルノワールが、印象派の特徴的な描き方である‘’筆触分割‘’注1で人物を描くことに限界を感じ、ラファエロのような古典的な描き方と融合させて描いた作品といわれています。

🌸注1:筆触分割とは、簡単にいうと、絵具を混ぜて描くと色が暗くなるため、色を重ねるのではなく、筆にとって隣同士に置くという描き方です。

ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」1904―1906年頃 油彩・カンヴァス

 シスレーの作品と並んで、今回の展示で、最も魅力を感じた作品です。

今回の展示では、かなり接近して鑑賞することができたのですが、緑一色に見える部分でも、濃淡さまざまな色彩が使われていることがわかりました。

 

メイ
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シャトー・ノワールの壁の直線が強調されていてキューブのようで、自然と人工物の対比が面白いと思いました。

マリー・ローランサン「二人の少女」1923年 油彩・カンヴァス

 ピンク、ブルー、グレーといった柔らかな色を使って描かれており、優しい雰囲気の作品です。

飾りの付いた帽子やストールなど、当時の流行らしいファッションも表現されています。

 今まで、ローランサンの作品にそれほど魅力を感じていなかったのですが、たびたび目にするうちに、彼女の作品のもつ、優しい雰囲気や、女性がおしゃれをして楽し気な様子などに魅力を感じるようになりました。

 

🐶余談ですが、群馬県立近代美術館に、ローランサンの「少女とエアデールテリア」というとてもかわいらしい作品があります。

写真撮影不可なのでご紹介できないのが残念ですが、興味のある方は、一度見に行かれることをお勧めします。

 

コンスタンティン・ブランクーシ「接吻」1907―1910年 石膏 

 

美術雑誌の写真などでよく目にする有名な作品です。

 

高さ150センチぐらいあると勝手に思い込んでいましたが、実物は28センチ。かわいらしさに意表を突かれました。

 

青木 繁「わだつみのいろこの宮」1907年 油彩・カンヴァス

 とても有名な作品なので、展示室内を巡っていて見つけたときは、感動しました。

 作品の雰囲気も、タイトルも謎めいているように感じていたのですが、意味を調べたら、『古事記』に出てくるお話で、「山幸彦が海の中の海神のうろこの宮の庭の桂の木に登って隠れていて、その下の泉に水を汲みに来た侍女の頭の上にハート型の葉が落ちた」場面を描いた作品のようです。

確かに、桂の葉は、かわいいハートの形をしていますね。

 

浅井 忠「グレーの洗濯場」1901年 油彩・カンヴァス

 今年の夏は酷暑の日が多かったため、この作品や、先ほどご紹介したシスレーの作品など、水辺を描いて‘’‘’を感じさせてくれる作品にとくに魅力を感じました。 

シスレーの作品に描かれているのは川なので水に動きを感じましたが、この「グレーの洗濯場」では、水面に反映している建物の影が動いていないので、沼や大きな池のようなところなのでしょうか。

3つ並んだうちの中央の建物で女性が洗濯をしています。

建物の造りと、うっそうと茂る木々の様子から、南国のような雰囲気が感じられます。

感想

 ブリヂストン美術館が2020年にアーティゾン美術館に館名を変更して新しい美術館としてオープンして以来、ずっと訪れてみたいと思っていて、今回ようやくかないました。

アーティゾン美術館は、日本近代洋画や西洋近代美術を中心とした、数々の名品を所蔵する、日本を代表する美術館の1つです。

勿論、私の大好きな印象派の名画もたくさん含まれています。

今回、美術の教科書や美術史の本で目にしたことのある、名画の数々に出会うことができ、感動もしましたし、大変勉強になりました。機会があれば、是非また訪れてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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