― 大川美術館の常設展示室を訪ねて ー
美術館の建物は、山の斜面に沿って建てられた、5階建ての建築になっています。
通常の建物とは違い、入口、受付が最上階で、1階ずつ下りながら展示室を見て回るという構成になっています。
そのことが来館者に、作品巡りの冒険をしているような、ワクワク感を与えます。
受付の奥に進むと、最初の展示室があります。
「ポスト印象派からエコール・ド・パリ」というタイトルで、ゴーギャン、ミレー、ルノワール、ローランサン、ユトリロ、藤田嗣治、ルオーなどの絵画が展示されています。
この辺りからすでにワクワクします。
作品以外の演出や装飾をほとんど採用していないところもいいです。
来館者は、リラックスして、作品の世界に入れます。次の展示室へと進む余白のようなスペースにも
、作品が展示されています。
2番目の展示室は「ピカソ、ブラック、エルンストについて」というタイトルで、ピカソやダリ、ミロなどの作品が展示されています。
私は、この展示室とその次の展示室へと続く廊下の展示作品に最も心を動かされました。
ピカソの陶器の作品が3点と、油彩画「海老と水差し」が展示されています。
廊下の2つの陶器の作品は、来館者が下方向以外の全方向から鑑賞できるように工夫された展示方法になっています。
「黒い顔の皿」は、直径約20センチの黒い皿に、中央に牧神の顔、周囲に6枚の葉
っぱのような物が描かれています。角があるので牧神とわかります。
第3の展示室には、アンディ・ウォーホルのシルクスクリーンの作品が展示されてい
ます。「マリリン・モンロー」もあります。その次の廊下や階段にも作品が展示され
ています。
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